バリューチェーン分析とは?

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フレームワークの一種、バリューチェーン

フレームワークの一種として知られる、バリューチェーン。
このバリューチェーンは、どの工程において事業が付加価値を出しているのかを分析し、事業の競合優位となる部分を把握して、事業戦略を考えることを指します。

バリューチェーンを考える際には、事業内容を、主活動と支援活動の二種類に分け、それぞれの分類で、フレームワークを行うことが大切です。
それぞれの活動をより細分化し、より細かく考えていくことで、優先順位が高い活動を見極めるとともに、不必要な工程を省き、各種節約をすることにも繋がります。
正しいやり方でバリューチェーン分析を行うことで、よりふさわしい事業戦略を立てていくことが可能になるでしょう。

バリューチェーン分析は4つの工程から成り立つ

バリューチェーン分析を行う際にはまず、自社のバリューチェーンを把握することから始めます。
こちらは企業において異なりますが、主に、主活動と、支援活動の二つに事業内容を分けていくことが大切です。

例えば食品のコンビニで売られているおにぎりの場合、製品が工場からコンビニに置かれるまでの物流を始め、おにぎり本体を販売、宣伝することなどが主活動、おにぎりを作る、おにぎりの企画案を出す、おにぎりを作る人を採用するなどが、支援活動になります。
製品が消費者に届くまでの流れに直接関係する活動の事を主活動、それ以外の活動の事を、支援活動と考えると良いでしょう。

こうして主活動と支援活動に分類した後、それぞれの工程にかかるコストを算出していきます。
おにぎりを作る工場の稼働費や、おにぎりに使う材料費、宣伝にかかる費用など、各種かかる費用を事細かく算出し、収益性を把握していくのです。
コスト面を見てみるだけで、この時点で無駄がある場合は、簡単に把握できますので、分析後、必要に応じてコストカット対策をしていきましょう。

各種コストを算出した後には、それぞれの活動の強み、弱みを分析していきます。
複数人で、全く違った観点を持つ担当者を集めてそれぞれの活動の強みと弱みを話し合うことで、その活動の必要性をチェック、削減できるかどうかの最終判断を下すことが出来るのです。
少人数で行ってしまうと、一つの観点からしか物事を見られず、いざカットをした後に、仕事に支障が出るという可能性も高い為、充分注意をしましょう。

そして、分析結果をもとに、価値、希少性、模倣可能性、組織の四つの要素から、強みを分析していきます。
いわゆるVRIOと呼ばれる分析ですが、こちらの分析を行うことで、それぞれの活動の強みも把握し、カットをするのみならず、新しい活動を行う際にも、大きな参考に出来るのです。