M&Aで失敗してしまうケースとは?

頭を抱える男性

M&Aは珍しくない時代

M&Aは現在、大手企業のみならず、中小企業が行うことも珍しくない時代です。
M&Aを気軽に行える時代になったからこそ、よりビジネスチャンスが広がったと同時に、M&Aを行ったせいで、倒産に追い込まれる事態に陥る企業もあるでしょう。
気軽に出来るようになったと言えども、何かと失敗例も多い戦略ではありますので、事前に注意点を把握して、失敗しないようにすることが重要です。

ちょっとしたタイミングのずれで、大失敗をすることも多い

M&Aの失敗例として多くあげられるのが、タイミングきっかけによる失敗例です。
例えば、M&Aの売却先が決まっていたにも関わらず、より大きな企業から話を持ち掛けられ、そちらに乗り換えようとお断りをした瞬間、大きな企業からキャンセルをされてしまい、もう一度前の企業に問い合わせをするも、後の祭りとなる事態が少なくありません。
また、企業内に発表をする前に、外部からM&Aの話が漏れた結果、従業員の不信感につながり、優秀な人材が外部に流出、その結果、M&Aの話自体が無くなったというケースもあります。
こうした、ちょっとしたタイミングがずれることで失敗をするというケースが多いのが、M&Aの現状と言えるでしょう。

更に、無事に統合をしたとしても、その後にM&Aが失敗に繋がることも少なくありません。
統合先の企業と自社社員が何らかの原因でトラブルを引き起こし、そこが引き金となり、内部の軋轢が生れ、結果として統合失敗となったというケースも多い傾向にあります。

各種ケアや、タイミングを見誤らないことが重要

M&Aの失敗を防ぐためには、各種方面へのケアを積極的に行なうとともに、何かとタイミングを間違えてしまわないよう、早め早めの対策をすることが大切です。
M&Aのチャンスは一度逃してしまうと、他企業とも決まりにくくなってしまい、結果として損失を生み出す可能性もあるでしょう。
M&Aを失敗しないためにも、自社企業の従業員へのケアを始め、統合先の企業へのケアなどを積極的に行ない、より円満にM&Aを行えるように、工夫することが大切です。

M&Aを成功させることで得られるメリットは数多くあります。
M&Aの話が出た段階で、相手先の企業の事を調べるのはもちろんですが、安易にいろいろと決めてしまうのではなく、各種ケア方法なども考えた上で、話を進めていきましょう。
もちろん、もたもたしているとチャンスを逃がしてしまうことに繋がりますので、必要以上に時間をかけないように、迅速な行動力は必要不可欠です。
中小企業の場合は特に、M&Aをきっかけに業績アップに繋がるというケースが多いため、成功に導くためにも、各種対策をきちんと練っていきましょう。